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2017.08.30

今日は神田で一杯

そんな流れになったら、いつもの居酒屋もいいけれど、たまにはワインバルで乾杯するのはいかがでしょう。
ワインバルって高くつきそう? いえいえ、そんなことはありません。
GEMS神田1階にある「ワイン食堂八十郎 神田鍛冶町店」は、1人3000円台で厳選されたワインとおいしい料理が楽しめる店。
この店を経営しているのは、自身が何よりもワイン好きという株式会社ジー・フィールドの原田智昭社長。
原田さんのワインへのこだわり、お店への想いを聞いてみました。

ヨーロッパと同じ価格帯で同レベルのワインを出したい

 もともとワインが大好きだった原田さんは、23歳のときにソムリエの資格を取得。いわゆる高級フレンチでソムリエとして働きながら、フランスのぶどう農家で収穫を手伝わせてもらうなど、ワインの勉強を続けてきたそう。

「ぶどうの収穫時期に合わせてプロバンスからシャンパーニュまで北上して、“お金はいらないから手伝わせてくれ”って、ぶどう農家をアポなしで訪ねて回りました。そこで学んだのが、ワインは作り手によって大きく変わるということです。たとえば同じ“特級”として高値で扱われているワインでも、ふかふかの良い土でぶどうを育てている農家もあれば、ゴミが落ちているような状態の悪い土で育てている農家もありました。もちろん、作られる環境によって味も全然違います」

 現地を見ることの大切さを知ったことが、独立後の経営方針を左右することに。

「千葉県の船橋に1店舗目をオープンさせた2011年頃は、“ワインバル”というものが流行りはじめた頃。でも、当時多くの店で出しているワインは、大手メーカーの平凡なワインがほとんどでした。それでもボトルで3000円とか4000円とかとっていましたね。ヨーロッパで飲めるお手頃なワインとの差が大きすぎる。これではワインが日本に根付くことはないと思いました。そこで、価格をもう1段階落として、ちゃんとおいしいワインを出すためにはどうしたらいいのかを考え始めたんです」

 そして行き着いたのは、ワインを直輸入すること。専門の子会社をつくり、スペインワインのプロフェッショナルである岩間忠さんをインポーターに迎えることで、いいワインを安く提供できるようになった。

原田さんにとっての“おいしいワイン”って?

  • ネコのボトルがかわいいル・シャノワール シャルドネ

 お店で出すワインを決める際は、岩間さんが現地に赴き、厳選したワインのサンプルを日本に送ってもらう。それを原田さんはじめ、スタッフみんなで試飲して決めているのだそう。驚いたのは、二十歳くらいのアルバイトの女の子たちも試飲メンバーに加えるということ。

「それが不思議と、私が選ぶワインとアルバイトの選ぶワインが合致するんですよね。たとえば20種類のうち5本を選ぶとしたら、順位は多少違っても5本にランクインしているものはほぼ同じ。ワインに精通していようがいなかろうが、やっぱりうまいものはうまいんですよ。それはもちろん、お客さんにとってもそうだと思います」

 誰が飲んでも、お店のどの料理と合わせてもおいしいワインをセレクトするよう努めているという。そもそも、“おいしいワイン”ってなんだろう。

「抽象的な言い方になってしまうんですが、飲むと生産者の顔が浮かんでくるワインですね。たとえば、スーパーで売られている小ぎれいな野菜と、有機栽培だったり、産直だったりする野菜って味が違いますよね? ワインも農作物なのでそれと同じなんじゃないかと思います」

 なるほど、野菜本来の味のする野菜がおいしいように、ワインらしい味のするものが原田さんの言う“おいしいワイン”なのだろう。

ワイン初心者の人にこそ来てほしい

 ワインの作り手にこだわる原田さんは、食材にももちろんこだわっている。メニューを見ると「有機栽培」や「無農薬」という文字がちらほら。あまりにさらっと書いてあるので見落としてしまいそうだ。

「おいしければいいと思っているので、あえてそんなにうたっていません。たまに、メニューに長々とうんちくを書いてある店があるじゃないですか。会話して楽しい時間を過ごすために飲食店に来ているのに、そんなの読まないと思うんですよね。めんどくさいことは言わないけど、どれを食べてもおいしいっていうのがポリシーですね。うちは紀州備長炭の焼き場もあるんですが、それも必要以上にうたっていないんです。和牛ハツとか、牡蠣とか、食材によって一番いい調理法として炭火焼にしているというスタンスです」

 今回用意してもらった「生ハムの盛り合わせ」は、イベリコ豚、ハモン・セラーノに加え、トリュフチョリソ、サラミ、千葉県産林豚のリエットなど盛りだくさんの一皿。

  • 生ハムの盛り合わせ1280円(3〜4人前)。イベリコ・セボ、ハモン・セラーノは固定で、その他2〜3種類の生ハムやサラミが定期的に変わる。

「海老と京都九条葱のアヒージョ」は、京野菜である九条葱が海老やオリーブオイルとおどろくほど合う。

  • 海老と京都九条葱のアヒージョ590円。海老の旨味の移ったオイルに九条葱を浸して食べるのがおすすめ。

「生ハムって、みんなで食べると少ししか食べられないことってありますよね。もっと食べてほしいと思って豪快な盛り合わせにしました。生ハムも直輸入しているのでこの量と価格が実現できています。九条葱など日本のものを積極的に使っているのは、もちろん料理に合うからっていうのもあるんですが、40代のサラリーマンが注文しやすいようにっていうのもあります。気取っていない感じが頼みやすいでしょ? 店名を日本語にしたのも、こじゃれた感じにはしたくなかったからです。いつもは居酒屋で飲んでいるサラリーマンとか、チェーンの居酒屋に行っている若い人とか、ワイン初心者の人にこそ来てもらいたいと思っています」

ワインの味がしっかりする“おいしいワイン”、さりげなくこだわった料理で迎えてくれる「ワイン食堂八十郎 神田鍛冶町店」。ワインをまったく知らない人でも安心して行けそうだ。

ワイン食堂八十郎 神田鍛冶町

こだわりの本物料理と厳選ワインをリーズナブルに味わう〝大人の遊び場”

本場スペイン仕込みの自家製ソーセージ、炭火で炙った常陸和牛など、素材そのものの味を最大限に引き出す本格料理と厳選された直輸入の絶品ワインを、圧倒的コストパフォーマンスでご提供いたします。

電話番号 03-6262-9986
定休日 日曜(ランチは土祝定休)
 

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