なんとなく「最初に出てくる食べ物」ということは知っていても、「正式な意味はわからない」という人も多いのではないでしょうか。
今回はフレンチに行く際に覚えておくべき「アミューズ」の正しい意味や、楽しみ方についてご紹介します。
アミューズの意味って?
アミューズ(amuse)はもともと「お楽しみ」を意味する言葉で、フランス料理で「おもてなし」や「空腹を和らげてください」という気持ちを込めて出される小品料理のことを指します。
お店によっては「アミューズ・ブーシュ」や「アミューズ・グール」と呼ばれることもあります。
フランス料理のコースメニューを頼むと、必ずアミューズが出てくるというわけではなく、レストランの考え方や方向性によっては、前菜のオードブルからスタートすることもあります。
また、アミューズはお店からのサービスとなっているため、受け取ったからといって追加料金は発生しないことが多いのも特徴です。
無料と聞くと、私は実際の味以上においしく感じてしまうのですが、皆さんはいかがですか?
アミューズの歴史や由来
フランス料理でアミューズが定着するようになったのは比較的新しく、1970年代に始まった「ヌーベル・キュイジーヌ」がきっかけとなっています。
「ヌーベル・キュイジーヌ」とは、新しい調理法や料理の見せ方を模索するフランス料理家たちの動きのことで、その新しい取り組みのひとつとして生まれたのがアミューズです。
アミューズは「先附」や「お通し」といった和食文化の影響を受けたシェフたちによって、現代のフランス料理に取り入れられました。
また、アミューズはシェフの創意工夫やセンスの良さをアピールできる品でもあります。
日本の影響が海外に及んでいるのは美しいですが、創造性の面ではむしろ負けています。
和食料理人もうかうかしてられませんね。
アミューズ料理の特徴
アミューズで出される料理の特徴として、軽く食欲を喚起するような一口サイズであることが一般的です。主なラインナップはカナッペやキッシュ、スプーン料理など。盛り付けなど見た目にも工夫が加えられているのが特徴です。
まとめ
この記事のライター:大田 滉貴(おおた ひろき)